レンタルサーバーとCloudflare Pagesの違いとは?Web制作会社が教えるホスティング選びの正解

· Pharmapia
レンタルサーバーとCloudflare Pagesを比較するブログ記事のアイキャッチ画像

「Webサイトを作りたいんですが、サーバーって何を選べばいいですか?」

Web制作の相談を受けるとき、この質問は必ずといっていいほど出てきます。レンタルサーバー、Cloudflare Pages、VPS、クラウド……選択肢が多すぎて、どれが正解なのか迷ってしまうのは当然です。

この記事では、次の3点をわかりやすく解説します。

  • レンタルサーバーとCloudflare Pagesの根本的な違い
  • それぞれのメリット・デメリット
  • 目的別の選び方(判断フローつき)

結論を先にお伝えすると「目的で選ぶ」が正解です。

どちらが優れているという話ではなく、「何をしたいか」によって最適な選択肢が変わります。Pharmapia代表として、実際に両方を使い分けている経験をもとに解説します。

そもそも「ホスティング」って何?

Webサイトを公開するには、ファイルを置く「場所」が必要です。この場所をホスティング(Hosting)と呼びます。

パソコンのファイルはあなたのハードディスクに保存されていますが、Webサイトのファイルはインターネット上のサーバー(高性能なコンピューター)に保存されています。ユーザーがURLにアクセスすると、そのサーバーからファイルが届く仕組みです。

ホスティングには大きく2種類あります。

レンタルサーバー =「賃貸マンション(全部入り)」

月額料金を支払ってサーバーの一部を借りる方式です。管理会社(サーバー会社)がインフラを管理してくれるため、自分でサーバーを設定する必要がありません。データベース・メール・PHP・SSLなど、Webサイトに必要な機能が一通りそろっています。

Cloudflare Pages =「世界中に分身を置く配達システム」

Cloudflare(クラウドフレア)が提供するサービスで、世界300か所以上の拠点(エッジサーバー)にWebサイトのデータを配置し、ユーザーに最も近い場所から届ける仕組みです。CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)と呼ばれる技術を使っており、表示速度が非常に速いのが特徴です。

レンタルサーバーとCloudflare Pagesの仕組みを比較したインフォグラフィック
レンタルサーバーは単一サーバーから配信。Cloudflare Pagesは世界300か所から高速配信します。

レンタルサーバーの特徴・メリット・デメリット

代表的なサービス

国内で人気の高いレンタルサーバーには次のものがあります。

サービス名月額料金(目安)特徴
エックスサーバー990円〜国内シェアNo.1、安定性と速度に定評
ConoHa WING660円〜表示速度が速い、コスパ良好
ロリポップ220円〜低価格で個人ブログに人気

※料金は2026年4月時点の税込み最安プラン目安です。キャンペーン価格を除く通常価格が異なる場合があります。

メリット

WordPressが簡単に使える
ほとんどのレンタルサーバーはWordPressの1クリックインストール機能を持っています。設定の知識がなくても、数分でサイトを立ち上げられます。

動的処理・データベースが標準装備
ユーザーの入力に応じてページが変わる動的なサイト(※画面の内容がリアルタイムで変わるサイト)も、追加費用なしで作れます。会員機能・予約フォーム・ECサイトなど幅広い用途に対応できます。

日本語サポートが手厚い
問い合わせフォームや電話サポートが日本語で使えます。エラーが出ても日本語の解説記事が豊富にあるため、初心者でも安心して使えます。

デメリット

月額費用がかかる
最安プランでも月220円〜990円程度の費用が継続的にかかります。複数サイトを管理する場合は合計コストを意識する必要があります。

表示速度はサーバー性能に依存する
同じサーバーに多くのユーザーが集まると速度が落ちることがあります。上位プランへの移行やキャッシュプラグインの導入で対策できますが、根本的な限界があります。

急なアクセス増でダウンするリスク
SNSで記事がバズるなど、突然アクセスが集中するとサーバーが落ちる場合があります。

レンタルサーバーが向いているサイト

  • ブログ・メディアサイト(SEO記事の継続更新が必要)
  • ECサイト(商品管理・決済が必要)
  • 会員制サービス・予約サイト
  • 自分でお知らせや記事を更新したい店舗サイト

Cloudflare Pagesの特徴・メリット・デメリット

Cloudflare Pagesは、GitHubなどのコードリポジトリ(※コードを管理する保管庫)と連携して、静的サイト(あらかじめ作られたHTMLファイル)を世界中に高速配信するサービスです。

「静的サイト」とは、すべてのページがあらかじめHTMLファイルとして用意されているサイトのことです。WordPressのようにデータベースを参照して動的にページを生成するのではなく、ファイルをそのままユーザーに届けます。

メリット

基本無料で使える
商用利用も含めて無料プランで十分なケースが多く、コストを大幅に削減できます。

表示が圧倒的に速い
世界300か所以上のサーバーから最寄りの拠点が応答するため、表示速度が非常に速くなります。Googleが定める表示品質の指標「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」でも高スコアが出やすく、SEOにも有利です。

GitHubと連携して自動デプロイ
コードをGitHubにプッシュ(※アップロード)するだけで自動的にサイトが更新されます。手動でのファイルアップロードが不要で、開発効率が上がります。

HTTPSと独自ドメインが無料
SSL証明書(※https://のセキュリティ設定)と独自ドメインの接続が無料でできます。

デメリット

静的サイトが基本(動的処理は別途必要)
データベースを使った動的なコンテンツには対応していません。WordPressのようなCMS(※コンテンツ管理システム。記事や画像をまとめて管理するソフトウェア)はそのままでは動かせません。

フォーム・予約機能は外部サービスが必要
問い合わせフォームや予約機能を使うには、FormspreeやMicrosoftのFormsなど外部サービスを組み合わせる必要があります。

日本語サポートがない
サポートは英語のみです。問題が発生した際は英語のドキュメントを読む必要があります。

ある程度の技術知識が必要
GitHubの操作やHTML/CSSの知識がないと、自分での更新・管理が難しくなります。クライアント自身が更新する用途には向きません。

Cloudflare Pagesが向いているサイト

  • LP(ランディングページ)・キャンペーンページ
  • ポートフォリオサイト・実績紹介ページ
  • コーポレートサイト(更新頻度が低い場合)
  • デモサイト・テスト環境

目的別・クライアント別の選び方

「どちらを選べばいいか」は、次の2つの質問で判断できます。

① 自分で記事やお知らせを更新したいですか?
→ YESならWordPress(レンタルサーバー)が基本

② フォーム・予約・会員機能が必要ですか?
→ YESならWordPressかつ機能別プラグイン(※追加機能パッケージ)の導入を検討

ホスティング選択のYes/No判断フローチャート
迷ったらこのフローで判断しましょう。
クライアントタイプおすすめ理由
飲食店・美容室・整体院WordPress自分でお知らせを更新したい
士業・コンサル(LP中心)Cloudflare Pages更新頻度低、表示速度重視
EC・予約サイトWordPress+プラグインWooCommerce等が使える
スタートアップ(モダン)Cloudflare Pages / VercelReact等で高品質UI、低コスト
医療・薬局系WordPressブログSEO・お知らせ更新が必須

実は「両方使い」が最強という話

レンタルサーバーとCloudflare Pagesは、どちらか一方を選ぶ必要はありません。目的に応じて使い分けることで、コストと品質を両立できます。

Pharmapiaでは実際に次のような運用をしています。

  • メインサイト:WordPress(レンタルサーバー)で運用。ブログ記事の投稿・SEO更新を継続中
  • デモサイト・LP:Cloudflare Pagesで公開。クライアントへのプレゼン用サイトやキャンペーンページを無料で高速配信

たとえば、クライアントへのWeb制作提案時に demo.example.com というサブドメインでデモサイトをCloudflare Pagesに公開し、受注後にWordPressへ本番移行するという流れも現実的です。

「両方使い」は、コストを最小化しながら最大限のパフォーマンスを発揮する、Web制作の現場では定番の考え方です。

Web制作を依頼するときに確認すべきこと

ホスティングを制作会社やフリーランスに任せる場合、次の3点を事前に確認しておくことをおすすめします。

1. どのホスティングを使いますか?(理由も聞く)

「なぜそのサーバーを選んだのか」まで聞くと、制作者の経験と意図が見えます。「安いから」だけの理由では、保守体制が心配です。

2. 更新・保守はどう対応しますか?

WordPressはプラグインの更新・バックアップなど継続的なメンテナンスが必要です。保守契約があるかどうか、料金体系はどうなっているかを確認しましょう。

3. 将来的な移行は可能ですか?

サービスの成長に合わせてサーバーや環境を変えたくなることがあります。最初から移行可能な設計になっているかを確認しておくと安心です。

なお、制作会社・フリーランス側の視点でいうと、WordPressは保守契約が継続的に取りやすいのに対して、Cloudflare Pagesはメンテナンスがほぼ不要なぶん、継続収益としての保守収入は見込みにくい特徴があります。どちらを提案するかは、クライアントの利益と自社のビジネスモデルの両面から考えることが大切です。

まとめ

レンタルサーバーとCloudflare Pagesの違いを整理すると、次のとおりです。

比較項目レンタルサーバーCloudflare Pages
費用月額220円〜無料〜
WordPress使えるそのままでは使えない
表示速度普通〜速い非常に速い
動的処理対応非対応(外部連携が必要)
日本語サポートありなし
向いている用途ブログ・EC・会員サービスLP・ポートフォリオ・デモ

「目的で選ぶ」が、ホスティング選びの正解です。

  • 自分でブログを書きたい・フォームや予約が必要・WordPressを使いたい → レンタルサーバー
  • 高速・無料・更新不要で見た目重視のサイト → Cloudflare Pages
  • 予算と品質を両立したい → 両方使いを検討

どちらが合っているかわからない場合は、Pharmapiaにお気軽にご相談ください。サイトの目的・更新頻度・予算をもとに、最適なホスティング環境をご提案します。

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